2025.10.06
週末は25周年祭
お越しいただいた皆様ありがとうございました。
⭐︎感謝の気持ち込めたら文章長くなりました(笑)忙しい方はスキップお願いします⭐︎
久しぶりの周年祭でした。
(19周年を終えて来年20歳の成人というところでコロナの波がやってきました。)
この間にお菓子屋さんの状況は本当に大きく変化を遂げました(皆様の生活も同じだと思います)
・数年に一度の材料の値上げが3か月ごとになったこと。
・人手不足が加速、働き方改革で人の手がかけられられない世の中になったこと
(お店の営業時間がコロナが明けても19時に延ばせられないのはその理由です。)
お値上げの見積書を持ってくる材料やさんは
必ず代替の商品(質が下がるものでお値段が安い)の紹介さらには最近では半製品の紹介が増えました。
冷凍のタルト、冷凍のスポンジ、冷凍のパイ生地
こういったものは以前では個人のお店では使うことはほとんどなく、チェーン店の厨房などでは見られた商品です。
『人手不足・材料高騰の救世主』そういった名目で展示会等でも関心を引いています。
お店を一つにまとめてベイパークのお店へ移転する際、お店として【やりたくない事はしない】ということを目標にこの一年試行錯誤を繰り返してきました。
それは、今までと同じように材料の質を下げずにお菓子を作り続けていくということ。
でもそうするとお菓子の値上げが伴います。それも辛いこと。
クラックランのフィナンシェは開業当時は130円でした!現在は260円
都内のお店では今380円から450円が相場のフィナンシェをその当時から変わらずにアーモンドプードルはスペイン産のマルコナ種を使っていることに驚かれます。
(材料屋さんに100%マルコナ種でこの値段!といまだに言われます)
それでもいつもと同じお菓子を材料の質を変えることなくこれからも作り続けていきたいと思っていますので
どうぞ安心してください。
今までの個人のお菓子屋さんは大手のチェーンやコンビニと購入する際に比べられておりました。
でもフランスは今ケーキは個人のパティスリーだと1個1300円ぐらいします
『人が作っているんだから当たり前、大手の製品と比べられるのはおかしい。安価なお菓子が食べたいときは
そちらを選ぶ。シチュエーションで変える』という考え方ですが
日本はまだまだ。個人のお店と大手のお店は横に並べられてしまいます。
猫ロボットが配膳をするお店と人がきちんとテーブルまでサーブしてくれるお店との違いは明らかです。
お菓子屋さんでも同じ。
毎朝早くからパティシエ達はお菓子を仕上げます。お店に立って接客もします。
人間が作っていますから時々不格好なお菓子がいますがそれは機械でなく人の手で作っているもの
もちろんパティシエですから同じ製品を素早く作ることが求められますがフルーツに同じ形のものが無いように
人が作るものに完全に同じものが無いのも同じこと。
そういう人の手を感じられるのが個人のパティスリーの良いところではないかと思います。
お客様の生活環境もきっと同じように大きく変化しております。
ですのでその時々で個人のパティスリーのお菓子と大手のお菓子を選択していただいていいのだと思います。
『お値段高くなりましたよねー‼』と言われることは辛いのですが
『お値段据え置き、材料の質ダウン』にはしたくないと思いながら作っている証拠です。
そんなお店がクラックランであると思います。もしお気に召せばこのまま末永く応援していただけると
最上の喜びです。
周年祭の間なんどもお客様に『おめでとうございます』とうれしいお言葉を頂戴しました。
以前半額セールの周年祭をやっていた際はお値引き品の有無ばかりを聞かれて、寂しい思いをしておりました。
スタンプカードもお持ちでないようなお客様ばかり来店されいつもご愛好いただいているお客様が
『混んでいたから遠慮したの』そういうこともありました
ですので今回のイベントはいつものお客様が喜んでいただけるように準備をさせていただきました。
そういったお祝いのお言葉をくださるクラックランの大切なお客様の多くがイベントに来てくださったと
うれしく思いました。この場を借りてお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
さて、本日からクラックランは特別なことなくこの先もこの25年間と同じようにこつこつとお菓子を作ってお店に並べてお客様のお越しをおまちしています。
どうぞよろしくおねがいします。
#craquelin